得意がない?!発達凸凹1 正確さこだわる子

こんにちは、ただのおばちゃんです
ASD風味で、特技はなにもありません

ところが
社会性の適度な低さが
今となってはかえって身を助けてくれています
寛大な人以外は私を避けてくれるのだと思います
わからないものです…

さて
「高知能、高IQの話は聞きあきた!
むしろ、むかつく!
得意なものがなにもない
ほんとの発達障害 学習障害の話をして!」
というお声がありました





高知能は答えのあるテストの点こそ取りやすいですが、
活かし方、すごく間違えやすいです

凸と凹は表裏一体です
これを踏まえて綴ってみます

※「本人内比較での凸は必ずある ※ただし知的障害とガチ定型は除く」
と恩師に言われたことがあります。
おばちゃんも同じ考えです。

他者比較で凸がなくても、本人内で凸があったり、
本人内で凸がなくても他者(下方)比較で凸があったりするはずです。
「凸がない」と思っていらっしゃる親子さんは、
比較の対象が間違っている可能性があります。
調整してみてください。


頭のいいアスペルガーの話は一切聞きたくない、聞くと辛くなる、という方もいらっしゃると思います。その方は、こちらから次へお進みくださいね。
www.asdadhd.jp


高機能ASD(自閉症スペクトラム)の傾向を例に考えてみます
濃淡はあれど
いわゆるアスペルガーですね

最新の医療現場では、もちろん宗派が色々ですので一概には言えませんが、
アスペルガーADHD という診断名をやめ、ASD
自閉スペクトラム障害
(特性強め、でも不都合が少ない場合は
非障害性自閉スペクトラム)
に集約しようという動きが強まっているようです。

現場では
アスペルガーADHD併発、というように
昔の呼び名で出ています~みたいな機関もありますし、
自閉は治らない!として、
ADHDとみなして扱う機関・専門家も存在します

特技、強み、凸、と言うと、
まず
数字、1対1記憶に強い子が、羨ましがられると言いますか、
目立ちますよね

WISCを含む各種テストのスコアにつながりやすいため
高機能とされ、
特に高い数値を叩き出す子は高知能と言われます


幼児期から顕在化する
数字や図形や文字に関する記憶能力は
人によるばらつきがあります

いわゆる学習、国旗、国名、元素記号など
イコールで繋ぐことができる知識への強い興味と
学習能力は、いかにも特技っぽいです


看板でマークを覚えたり
車や鉄道の名前を覚えたり
小さい頃に
「おおー!すごい!」
と言われて育つことができます
これが記憶凸です



この、=(イコール)で繋がれた物事を記憶する脳タイプは、
実は、まずい自閉との関連が強いです


数字、図形、文字
コンピュータ、法律等、
問いに対して
ある程度決まった答えのある事柄に強いというのは
一見羨ましいかもしれません

しかし、感情に支配された現実社会に生きる以上、
諸刃の剣となります


フィールズ賞だとか…ノーベル賞だとか…大きな賞をとらせたければ
ひたすら
記憶の特性を伸ばしつつ、行動力と思考力を高めさせるのがいいのかもしれません
ところが

脳のキャパ、脳のリソースには個体ごとに限りがあります

コミュニケーション能力を伸ばすと
論理性に則った学力面の切れ味やこだわりが
失われやすくなります


学力面の切れ味を削ってでも、脳における
「遊び(ブレーキやハンドルの遊びと同じ意味)」の領域
つまりコミュニケーションの領域を
確保したほうがいいと
もしかして発達研究所では考えています


コミュニケーションのための脳と、脳のアソビ(余力、思考の適度な雑さ、しばしばワーキングメモリと共通)は
感情原理主義社会における円滑な人間関係に不可欠だからです

数字、図形、記憶等、
特定のものばかりを鍛えていくと
コミュニケーションの脳が寄り弁状態になります

脳全体の領域を増やすと共に
配分を整えてあげたほうがいいのではと思います




知能の凸を使って
コミュニケーションの凹を軽く埋め
凸凹のバランスを整えます
「変だけどいい奴」というラインのバランスを優先する派です

凸凹というのは
筋肉みたいなもので、
きき足だけ鍛えても、パフォーマンスはさほど上がりません

角が取れて小さくまとまる、
変わった子にとってはいい言葉だと思っています
(角をとったほうが、長期的に凸を引き出しやすくなると思います)

羨ましく思いがちな「知的に凸」ですよね、
学校などでも、まさに羨ましがられ妬まれます
嫉妬を避け、周囲の承認欲求を満たす等、
ゲスで高度なライフハックを身に付けないままですと
悪意の標的になり排除されます
自殺リスクが高いのも頷けます


次からは、
いわゆる感覚過敏がありながら「凸がない」と言われてしまいがちな子達に
スポットあてていきます。

www.asdadhd.jp]