【入学後のためのヒント2】新生活と人間関係【小学校の集団生活が苦手】

前の記事の続きです。

【サバイバルハック】

自分と近い文化、思考や納得感を愛する文化圏に生まれながら、サル山、お気持ちにも造詣が深い、いいリーダーになれそうな子を発掘してみませんか。

グループワークや行事などで、より良いものにしようとはりきるのもいいのですが、リーダーに相応しい人材を探す時間として活用するという選択もオトクですわよ。たとえばですが、異文化の者に感謝したりねぎらったりしてうまく関われている子を探すのです。つまり、異文化との折り合いの付け方として、承認をうまく利用できているモデルを探します。いないかもしれないけど。
見つけたら、作り笑顔を携えて(笑)観察して、その方法を学んでみてください。その子に無理をさせないようにしつつ、天下統一(大袈裟)をサポートする…なかなか楽しそうなポジションではありませんか?
*1



コミュニケーションスキルは、本当に上質なスキルであるほど、簡単には完成しません。小学校とかで本能ベースでわ~きゃ~楽しそうにやっていた女子グループの子は、大人になって、初めて人間関係に失敗すると、立ち直り方がわかりません。

でも、本能的に群れを作る機能は弱くて、しくじればしくじるほど、しくじりの活かしがいが出てきます。人には黒歴史と呼ばれるネガティブな記憶があり、自己嫌悪のもとにもなりますが、案外のちの学びになっているものです。
ヒトは大自然の一部で、人間関係も自然現象の一部。おばちゃんと、このようなアプローチをすれば、群れの行動機序を理解できるようになりますし、異文化体験として楽しめるようにもなります。


学校は、飽くまでも、たくさんある人間関係教習所のひとつです。
そこでなんでもうまくこなしても路上でやらかすこともありますし、教習所内より路上でうまくできるケースもあります。

思いがけず人を傷つけてしまうかもしれないことを気に病む方もいらっしゃるでしょう。自分が傷ついて怖くなった方もいらっしゃるでしょう。悲観してもいいけど悲観しなくてもいいです。
おばちゃんは、傷つく感受性がある方は、傷つくことから大切なことを学ぶ力も秘めていると確信しています。


細やかな感受性のある方々は、学校生活を通して、学校が怖いと感じるようになることがあります。
ネガティブな記憶と結びついた特定のなにかを怖がっていることがほとんどです。それであれば、記憶の解毒のし方と、言葉や態度等の受け取り方のコツをお教えします。ダメ元で、やってみてください。怖い怖いという感覚は少しずつ収まっていきます。やがて、心身を守るのに役に立つ、ちょうどいい警戒センサー程度に収まっていきます。生存本能が控えめだと、恐怖という刺激がなければ、いい警戒センサーは身に付かないのです。



人の気持ちを大切にしたいと思う方ほど、人間関係でしくじることが怖くてたまらないと感じるものです。

心の中に、生ハムの原木代わりの…なにかお守りがあるとよいかもしれないなと思います。お気に入りのぬいぐるみでも、冷凍庫のピノでもよいでしょう。


オトナはすぐ
「関わらなければいい」
「距離を置け」
「無視しなさい」
といいますが、おばちゃんは、難しいことだと思います。オトナだって、できてない人がほとんどでイライラしてるじゃんねぇと思ってしまいます。

特に学校生活においては、物理的な距離を取るとか無視するという対処法には限度があると考えています。


そこで、心理的な距離、精神的な距離を置くイメージトレーニングをお勧めしています。

学校はインドで先生や生徒はインド系だと思うようにしてみたら、なんて言うこともあります(人種差別ですかね?)。

たとえば私は物を渡すときには両手で渡すのが礼儀だという文化を持っていますが、インドでは左手は不浄な手ということで、差し出すのは失礼にあたります(たぶん)。インドの人からしたら、日本の表彰状贈呈式はどう見えるのでしょう。批判したくなる人がいるのは無理ないですね。

一方、私がインドの鉄道が時刻表通りでないのを怒っても、不毛ですね。暇つぶしの本や椅子、旅程の余裕を持っていればイライラ対策になります。


心理的距離は置き方にコツがあります。それを知らないと、大人でも苦労しているぐらいです。でも、使えるようになると一生モノです。

異文化だと割り切る…
信用しない…
自分だったらこんなときこう感じる、というあなたの想定が通用しにくい人だと心の中で認定しておく…
「来世は幸せになってね」
と心の中で手を合わせる…
流れる雲やトイレの中に、その人のイメージを重ねて流れを見ながらバイバイする…
などなど。その人によってビビッとくる方法は異なります。

どれも手段にすぎず、万能ではありませんが、大した手間でもないので、練習しておいて損はないでしょう。
もちろん、今すぐできるようにはなりません、なったらスゴすぎまし、生き急ぎすぎです(笑)。

ひょっとしたら、あなたは、今の学校環境にはもう見切りをつけていらっしゃる頃かもしれません。関わらないという戦略で平穏を得ているかもしれません。
でも、もうどうでもいい環境は、安心して練習台、叩き台にできるとも言えそうです。練習してみていただけたら、謎のおばちゃんが喜びます。

終わりに

新しい環境に向けて、誰しも不安や興奮で、平常心ではいられません。もし平常心だったり、前向きな希望でいっぱいなら、よっぽど感受性擦り切れてるか、よっぽど危機予測が甘いかのどちらかではないでしょうか。

新しい環境や人間関係、苦手意識や気後れがなきゃおかしいと言っても過言ではありません。
異文化留学生みたいなものですからね。

緊張の中で張り切りすぎると、十分な呼吸ができなくなることもあります。適応の速さには個人差があります。確固たる何かに適応するのだという誤解があるとうまくいかないようです。「大中小の干渉し合う波に適応する。適応できたと思ってからも何度でも溺れてしくじり経験を確保せよ」的なマインドセットに基づいて工夫すれば、あとは時間がほとんど解決してくれるでしょう。


力加減や時間の使い方がつかめるまでは、半分諦め、半分実験か潜入調査、ぐらいの力加減で過ごすのも一案です。
生存本能ベースの中央政権の辺縁にいながら、構成員の挙動を観察するために、表向き従う忍者か覆面調査員、ぐらいで過ごしてみては。本能的には群れる機能は弱い方ほど、知的好奇心ベースで、異文化交流を面白がれるようになる素養があります。


ただし、自分の文化を見失わないように。自分に対して、放射性廃棄物みたいな封印を施してしまうのはもったいないです。開閉可能な蓋をつけ、ボリューム調節しながら、自分の文化も有効利用しましょう。

おばちゃんは、新生活の戦略について誰かと考えたいというお子さんを、応援しています、といっても大したことはできないけど、謎の力はあるみたいなので。お手伝いさせてくださいね。

おまけ

新しい環境ならではの困難の乗り越え、やり過ごし方、ご縁の作り方だけでなく離れ方も、いろんなパターンをシミュレーションしておきましょう。

無駄だって?どうせ失敗するって?そうですね、無駄にもなりますし、失敗も当然してください。でも、無駄や失敗直後には死にたいぐらいの辛さしかもらたさなかった経験ほど、何年もしてから恩恵をもたらしてくれるのです、おばちゃんも若い頃は信じられなかったので信じろとは思いません、おばちゃんがウソつきかどうか、確認をお願いしたいとは思いますけどね。

どうやったらいいの?と思われたなら、まずはあなたや親御さんのご経験の記憶の中から
「無駄だと思った、失敗したと思った、でもなんだかんだそれはそれでよかった」
という経験を思い出して、記録してください。

もしひとつもなければ、受験勉強と並行して、物事の感じ取り方の調整を行う必要がありそうです。

たとえば、お米を炊いたら固すぎたので雑炊にしたらとっても美味しかった、目玉焼きにしようと思ったけど割れちゃったのでスクランブルエッグにして美味しかった、ほしかったグッズは買えなかった、けどそのお金を取っておいたらしばらくして新たなお気に入りが買えた、みたいな経験を大切にしてください。ネガティブな経験がプラスに転じた経験は、おうちで今すぐ作ることもできます。安心してお試しください。


集団生活に嫌悪感があった方が、新しい集団内で健やかに過ごすためには、古巣での準備がものすごく役立ちます。
感受性豊かな方、HSP HSCと思われる方、知能や知的好奇心が高い方は特に、受験や4月からの新生活に目を向け、過去に蓋をしようとしますが、ぜひ古巣を練習台叩き台として役立てて、しくじりも含めて、実りある経験に変えていきましょう。

おばちゃん、応援歌歌いますよ!(いらねー!)

*1:もちろん御自分が、人を承認する役割を担えるように練習するのも良いでしょう。 対人関係は一日にしてならず。才能と経験値と運と目つき(おばちゃんと練習するとすぐ整います)のうち、才能以外は、適切な練習でぐっと向上します。運さえも! 人間関係に興味があっても、経験値が低いうちは承認力の高め方がわからないため、一時的にはヒヤーーーーとした空気になることもありますが、それにめげていると人間関係が運頼みになっちゃいます。 具体的な手法としては、仲間になりたい相手だけでなく、そのまわりも気分良くなる褒め方を思考して繰り出すなどなど。

【入学後のためのヒント1】新生活と人間関係【小学校の集団生活が苦手でした】


こんにちは、ただのおばちゃんです。
今回は、発達障害関係なし。新しい環境に踏み出す方々に贈ります。
私立中1年生のクラスを主にイメージして書きましたが、小学校・高校進学、進級、転籍、転校の際にも役立つかもしれません。

おばちゃんと小4女子と中3女子と留学生の人間観察データを下敷きに書きました。

人間関係に正解はありませんが、モヤモヤを減らすヒントはあるかもしれません。
「感受性豊かなあなたに捧げる知恵袋」、読んでいただけたら幸いです。

あるクラスにおける、群れの成り立ちを紹介してみます。ご経験や現状と照らしあわせて、似ているところ、違うところ、気をつけてみたいところ、ありませんか。考えてみてください。

ムラができる

クラスが決まる新学年。最初の数ヶ月、キラキラして見えやすいのはこんな感じの人ではありませんでしたか?
①自分から前に出る。園児のときから群れに生き、お気持ち至上主義や、サル山文化を唯一無二の価値観としている。前世は教祖か独裁者か村長?
②見た目、目立つ。
③クソでかボイスでお気に入りに対してだけよく笑う。
➃人数多い部活で同学年を仕切ってる。
⑤イキる。知ったかぶりをする。不機嫌で人を操縦。


学校や園で傷付いた経験があると
「新しい環境で今度こそスタートダッシュ!」
などとはりきりがちです。その気持ちは大変美しいですね。

ですが、はりきると、その分疲れも出ます。がっかりもします。


本能的に群れを作れる、群れ文化圏の人は沢山います。群れる本能の代わりに知識や理性や音、映像、香り、感触などの高感度センサーとデータを脳みそに詰め込んだ方々や、その文化圏の方は、群れる訓練、群れさせる訓練を、みっちり積んできていない限り、新しい環境でいきなりリーダーシップを取ろうとしないほうが無難かもしれません。


ヒトは群れを作ることで身を守る生物とされています。サル山文化やお気持ち文化も、人類存続に欠かせないとても重要な文化です。彼らは生存本能(敵を排除する集団力、繁殖力含む)が強く、群れの力で外敵を排除し、集団の安全と利益を確保するセンスに長けています。また、見栄を張り合ったり、まわりの人が持っているものを欲しがったりする性質も強いので、経済も回します。なんだかんだ社会基盤を支えています。
 
一方。
自分の信念や知識や理性や美意識に基づいて行動を決める系譜や文化圏があります。
思考と記憶の民としましょう。思考と記憶の民にとっては、生存本能ベースの文化はまるっきり異文化です。でも一見、異文化には見えませんね。同じ言葉を使っている、同じ常識が通用するように見えます。だからこそ混乱や衝突が生じます。
理屈や納得感を愛す民、思考と記憶をよすがに生きる民、群れを拒絶して生きる民等は、増えにくく、少数民族です。

「なんでわからないの?できて当たり前でしょ」
と、押し付けられます。違和感が強く、納得感も得にくいものです。

「個人の価値観はオセロ方式ではなく、色々集めて楽しむもの。複数持ち合わせて使い分けたり採り入れたりする」
という考え方に至らないまま、異文化圏に単身突っ込むと、謎の衝撃波をくらいまくって心身共に疲弊します。当然、有力者の側近どころか、取り巻きにもなれません。
(そこでなにくそ!と思って工夫と幸運を重ねてメッチャクチャうまくいったらイーロンマスク氏みたいになる人もいるのでしょうけれど)。

記憶に対して律儀なところがあると、異文化に馴染もうとするとき、自分や人を欺く罪悪感や自己嫌悪を覚えがちです。でも、その必要はありません。あなたの価値観を一時的にミュートする必要はあっても、捨てる必要はありません。


この時点では、人にあまり興味がないぐらいの子や、学外のことで忙しい子、あまり学校に来ない子など、単体だと権力を持ちにくい子複数と、互いの孤立を防ぐ目的のゆるい同盟を複数結んでみるとオトクかもしれません。
その子達の挙動を見ながら、自分の言動にも注意を向け、いいなと思ったら真似したり人のふり見て我がふり直すようにしたり、失敗したりしていきましょう。
もちろん、誰にでもできるわけではないですし、すぐに達成できるようなことではもありませんが、経験値、経験知に大きな価値があります。


思春期の集団は特に、性ホルモンの波の影響を受けやすいようです。生存本能が激しく強まっていたり、バイオリズムによっては収まっていたりして、その時時で人格が変わって見えることもあります。集団のリーダーの生存本能が強く出ているときは、理屈の上での正しさよりも、強者、多数派(強者や多数派に庇われる弱者や少数派含む)の意向が優先されやすいです。

論理的な正しさを放棄しろなんて言いませんが、あーホルモンの影響ね、めんどいけどあるあるらしいねーどんまい、ぐらいに思ってやり過ごす工夫を身につけておくと、のちのちいろんな場面で役立ちます。*1


生存戦略に長けた者、生存本能の強い者たちのグループは、初期に猛スピードで勢力を拡げ、一見盤石な支配体制を敷いているように見えます。
「グループは4-5月で固まって、あとから入るのは難しい」
という意見もあります。

ですが、むしろ生存本能弱めな子達率や、晩成型の子達率がそれなりにある環境では、長期政権にはなりにくい傾向があるようです
(長期政権になることもあるので、面と向かっての敵対はハイリスクと心得るのがよいようです。プーチン率いるロシアに立ち向かっていいのは、西側を味方につけている場合のみと知るべし。ウクライナ単体ならとっくにウクライナは消滅しているのです)。
敢えて無党派同士でゆるくつながるのもナイス戦略。

中央集権

初期に台頭する、私が私が!のタイプは、グループのリーダーとして君臨します。しかし、中途半端な支配力だと敵を作りやすく、何かの折に失脚します。特に有力な側近に愛想を尽かされて内部から崩壊するケースが多いようです。リーダー格は、いつも群れを好き放題に動かしていて自由に見えますね。でもあれ案外大変なんです。下剋上のリスクにさらされていることに気付かないぐらいアホなら別として。

さて、こうして、押し出されるように新しいリーダーが生まれます。

このフェイズで人気になる個体は
①頼まれたこと何でも嫌と言わずこなす
②見た目も性格も明るく、行事を楽しむ
③声がでかくて面白く、よく笑う
④人数多い部と一緒に行動。高身長の護衛枠やインテリ枠を従え、チーム体制
⑤遊びに誘えば断らない

このような特徴がありがちです。
ただし、このような一見良いリーダーが必ずしも長期政権を握るとは限らないのです。これが思春期戦国時代の戦国時代たる所以。

いいリーダーにならねばと無理をして、笑顔で一人で背負い込んでしまって期待に添えなくなって気に病むケース、参勤交代による権力抑制や恐怖政治を行わないがために下剋上を目論む者に追い落とされるケースなど、様々な理由で、リーダー交代を余儀なくされます。


中3〜高2までには、実績のあるリーダーが現れるとか、群れたがらない人や斜に構えた人の心理への理解があるコミュ強さん(おばちゃんが指導した元陰キャ含む)が緩やかにまとめ上げる力を付けるなどして、クラスメイトの7-9割を巻き込んだ巨大な派閥ができる学級が生まれます。

一方で、巨大な派閥が鳴りを潜め、小国同士が不可侵条約を結ぶクラスも出てきます。

いずれにしても、よくよく見れば、幸せそうなのは
①学校が向いてるなら学校でがんばる。いざというときのために学校以外にサードプレイスや趣味を持つ
②うちはうち、よそはよそ。自他境界がある
③等身大の自分をわきまえつつ、成長も喜ぶ
④弱みをさらけ出す。イキらない
⑤感謝したりほめたり、面白いと笑ったりして、まわりの気分を上げるのがうまい
このような特徴を持つ子たちです。つまり、リーダー格になろうとしていない子たちが主でした。


幸せそうでないのは、その反対。
①学校でこぼれてるのに学校がんばろうとして学校以外のコミュニティに属していない
②自他境界がなく、人をコントロールしたがるor無遠慮な人に心の舵取りを任せる
③幼児性万能感を持ち越し、等身大の自分が気に入らない。ささやかな成長に価値を見いだせない
④弱さを隠そうとして強がる、リーダーシップを取ろうとする
⑤ほめたり感謝したり笑ったりして他者を承認することに抵抗がある


大人になって人気(だけど、相手によっては搾取されちゃう)タイプは
①頼まれたことも頼まれないことも喜んでこなす
②見た目が小綺麗で性格明るい
③前向きで優しくて面白い
④人の苦労をねぎらうが自分の労力は軽視
⑤遊びに誘えば断らない


ではいったい、どんな人物像を目指せばいいのでしょうね。沢山の大人が幾つになっても模索していますから、きっと正解はありません。おばちゃんは幸せそうな大人たち不幸そうな大人たちをたくさん観察してきて、なんとなく、目指すべきはこんなかんじかな、とうっすら思って、心がけています。

①頼まれ事に対して、できることとできないことの線引き、断り方を習得
②見た目は美貌すぎず不貞腐れすぎず、表情、目つきの作り方習得
③自分とまわりの気分を上げる方法を習得
④真面目度、ダメ度アホ度チャラ度、視座、感受性などの調節方法を習得
⑤日常的な、ささやかな幸せを拾う方法を習得

もちろん腹の立つとき凹むときもありますが、元々の人間嫌い集団嫌い理不尽嫌いが嘘のように、ほのぼの面白おかしく暮らしています。すぐには無理ですが、心がけというのはバカに出来なくて、あるとないでは大違いだっただろうな、と思っています。


いかがでしょう。あなたの経験したクラスや同級生はどうだったか、思い出してみてください。似ているところ、違うところ、あると思います。また御自分はその中でどのように過ごしていましたか?

感受性が豊かすぎて猿山文化になじまず、休み時間は本を読んだり先生と話したりして、群れと距離を置いてきた方々、頑張って群れに合わせて疲れてしまった方々、マイペースな方々(スロー、クイック、どちらでも)、HSP HSC 繊細な方、ギフテッド 2Eなど含め、集団生活が苦手な方々は、思っているよりたくさんいらっしゃるんです。

各クラスで見当たらなくても、実は息を潜めて存在しています。本当は群れに縛られたくはないけれど、身を守るために仕方なく自我を削って群れにいる、そんな方々同士は、なぜかけっこう和気あいあいと意見交換ができるものです。
本能ベースで群れを作るキラキラ一軍にいるために、自分の主張はミュートしてるなんて人も多いです。中央政権の真ん中よりも、その辺縁にこそ、イエスマンになりきれないタイプが多く、異なる意見を面白がり合えるような、気の合う人を見つけやすいなんてこともあります。


サバイバルハック続きます、入学後のヒント2 ご覧くださいね。
correct-me.hatenablog.com

上手な文章ではないのに、読んでくださりありがとうございます。

*1:意味不明、理不尽、と思うような挙動ってありますよね。もしそれが遺伝子の生存戦略であり、本能にドライブされた結果なのであれば、自分はそんなことはしないぞと心に決めるより、明日は我が身とやり過ごしたほうが、妥当かもしれません。 ホルモンの波が未来の自分を揺さぶるとき、自分が嫌った子達と同じことをしでかして、深刻な自己嫌悪に陥るというのはよくある展開です(そうならない子もいます)。 揺さぶられてるなぁーサピエンスだもの、みつを。以上の思考を深めないことが、未来のあなたの心を救うかもしれません。

社会性取得の体験談〜前書き・発達障害とは〜

※この記事含めて直近4つの記事は、あかねさんにご寄稿頂いた記事です。あかねさんは、もしかして発達グレー研究所ただのおばちゃんのご利用者さんです。


あかねです。そもそもASDとは?掘り下げてみました。

発達障害??文化の違いです。

私はASDという自閉症スペクトラムを持っています。ASDは、発達障害と呼ばれていますが、「文化の違い」と呼んだほうが正しいです。

この場面ではこのように振る舞うのが当たり前という常識が、ASDと定型の人では異なります。

例えるなら、アメリカでは挨拶でハグをするのが常識ですが、日本でやると訴えられるのと似ています。お互いの常識が、相手の常識とは異なるのですね。

子ども達の手遊びも「本当に恐ろしかった。新興宗教のように、突然全員が同じ動きを始めるんだもの…」というASDっ子もいるそう。


具体的な文化の違い
★定型は共感優先文化(今日、発表があるよ!→へぇ!スゴイじゃん!)
ASDは情報優先文化(今日、発表があるよ!→テーマは何?所要時間は?)ASDにとって会話とは、情報や意見交換、議論の手段。

★定型は人と接する中で活動をする(仲良しグループを作り、協力して任意の活動に取り組む)
ASDは活動を通じて、人と接する(同じ興味を持つもの通しが集まり、活動をしていくうちに、仲良くなる)

★定型は一般から個別へ、ASDは個別から一般へ


この文化の違いが、ASDの特性を拗らせてしまう。少数派であるために、障害となってしまうんです。

恐らく、定型の人は、雑談によって距離感を縮めると同時に、自分は敵ではないことをアピールしています。しかし、ASDの人は、会話とは情報交換のために行うもの。雑談の意図が分からず、不安になったり避けたりしがちです。周りが敵だらけに見える可能性もあります(疎外感、被害者意識)。

このように、ASDの人は、周りから理解されにくく、承認欲求が満たされにくいです。

人は、強いストレスにさらされると、白黒思考やこだわりが生まれます。

ASD自体は、悪意のない特性ですが、承認欲求が満たされないことで、暴走してしまう。

ASDの特徴は、強いストレスによるものが大きいです。



イメージをお伝えすると、

定型は、言葉に対して、広く浅く。
私は、言葉に対して、狭く深く。

定型の人は、言葉を広く汎化して扱うことで、みんなと共感しやすくしています。「マジやべぇ!」の一言で、みんなと盛り上がれたりw

私は、言葉の正確さにこだわる上、物事を深く考えます。「マジやべぇ!」と言われると、(やべぇって何?なぜそう考えるの?その根拠は?)と、どんどん掘り起こして、辻褄が合う情報が得られないとモヤモヤしてしまう。私は、正確に詳細な情報の因果関係を探ろうとする、数学や物理向きの脳ミソです。

ASDでも、深さは定型と同じだったり、幅が広かったり、様々なタイプがいます。私は狭くて深いタイプです。
注)言葉に対するこだわりは、ASDの中でも、アスペルガー高機能自閉症の特徴です。

では、私の持つ特性は、具体的にどのようなものか、お話ししていきます。続く↓



参考)問題は、発達障害でなく、承認欲求の暴走!

社会性取得の体験談3〜Twitterまとめ〜

あかねです。発達グレーさんの記事に思うこと。

おばちゃんの記事は、定型の人には理解しにくく、ASDの人に理解しやすい面があります。例えば、「信頼に殺される前に外せ(裏切れ)」という言葉は、定型の人が見たら、嫌悪感を感じそう。でも、実は、暗黙の了解で、みんな心の中で思ってる。そこが分からなくて、バカ正直に生きて、最悪命を落とすのがASDだから…。そして、ASDには、整合性がある文章だから、すんなり入っていく。
私が社会性を取得していった経緯を、Twitterのコピペを参考記事と合わせて載せています。1万4千字ですがっ!!!良かったら見てください。


おばちゃんより。すごいや…😭😭😭
・一人が好き
・成績いいけど友達できない
・ママ友付き合い疲れる
・言葉に傷つく
センサー強くて人と関わるとエネルギー削がれる方、読んでみて…ヒントが詰まってる
#HSP #INTJ

★自分発掘に、性格診断テスト、病理テストも役に立ちました。↓↓↓

>性格診断テスト

>病理テスト(精神疾患傾向分析)


●知識と経験、両方揃って初めて、感覚が分かる

私がラッキーだったのは、経験値はあったので、本を読んで概念を理解できたこと(知識)。ツイッターSSTで、感覚を得られたこと(経験)。ここまでして、やっと、スタートに立てた気がする。

>人は好きだけど、言葉が怖い。言葉のワクチン知識集。

ASDの会話に対して、要領よく振る舞えばいいのに…と思われてそうですが、①能動的に言葉を伝えようとして出来なかったという、悔しい経験、②相手をヨイショして、上手くいった経験がないと、感覚が分からず、「やりたくないことはやらない」「話が通じない相手が悪い」「怖すぎて無理…(動機づけ不十分)」ってなりそう。必要性すら伝わらないかも?私は最低限の経験があったから生き残れたのかも。(同世代以外とは話せていた)

●模範が絶対正義

私、児発の先生方の名前が覚えられなくて、気負いして話せなかったの。啓発本には「名前で呼びましょう」って必ずあるでしょ。できない私はダメな奴だって。
でも、児発の先生に相談したら「誤魔化して先生と呼べばいい話よ」って。
私には5の重み、先生には1程度らしい。安堵で涙が出た。

●傷つきからの立て直し

失敗は問題解決能力の不足。正しいやり方を学べば良い。マイナスの社会経験をし過ぎた人は、常にマイナスの感情に囚われている。プラスの社会経験を蓄積する必要がある。実際にやらなければ身に付かない。問題から逃げても、問題が無くなる訳ではない。「行動と人格の否定は違う」「失敗するかより、失敗した後にどうするかが大切」

正論に「本当、失敗は問題解決能力の不足に過ぎないわ。感情に支配されるなんて、非合理的!」と、目からウロコだった。
いつまでも落ち込むなんて、非合理的。感情はコントロールして、すべきことをすべし。
【非合理的】がキーワードだった。恐ろしく効いた

●物事の見方を変える気づき

すごくポジティブで明るくて人柄のいい先生。いつも先生と話すと気持ちが楽になる…一方で、先生の発言に悩むことも多くて。
理由は、話が逆転することが多いの。AでなくBである事をいいね!と言われる。逆に、BがAになっても、いいね!と言われる。私は混乱…。
でも、解答が出た。きっと、どちらを選んでも答えは分からないから、いい面を見つけては伝えているんだなと。物事には一長一短があって、一概に白黒つけられない。だから、ポジティブに受け取れる人が強いんだなと。
ASDには、本当に難しい世の中ですね。疲れたよ、パトラッシュ…

>バランス感覚を育成する方法

●尊重される体験&試行錯誤の上、会話ができる成功経験

精神面が安定した。人の目を見れるようになった。相手の期待通りにできなくて大丈夫と思うと、かなりハードルが低くなった。怯えながら踏み出した先に、人の温かみを感じられたら、人への拒絶感は溶けていった。
今、可愛いものを見て可愛い、楽しいことをして楽しいと感じられるのが嬉しい。余裕が違う。感情って、こんなに豊かなものだったのね。

●価値観の崩壊

メンタル落ちてます。疲れちゃった。
頑張れば頑張るほど、自閉の感覚が減ってきて、生きやすくなったと思う。でも、頑張れば頑張るほど、今まで信じていた、絶対的な物が壊されていく。
私はパズルのように、1つの答えに行き着いているのに。他人とは、ピースが異るくらいの感覚なのに。価値観って、もっと多種多様なんだって。私はピースが見つからないと、不安に押しつぶされそうになるのに、みんなは分からないからこそ面白いんだって。
自分が思っている以上に、世の中にゆらぎがあって、ショックだったんです。信じてきたものが、崩されちゃって。頭では理解しても、無意識に、基準を探してしまう。そうしないと、不安になる。
大丈夫です。児発の先生に、泣き言を聞いてもらいました。失言はしてないから、心配しないでって。逆に、あなたが傷つかないか心配って。無理せず、今のあなたのままで、いいんじゃない?って。
ちょっと、休もうと思います。

>自分の正義や価値観と違う正義や価値観に直面するたびに、混乱して、その強いモヤモヤ感情を「すごく嫌」「怖い」「不快」と認識して、言動で表現している可能性はありませんか。

>言葉にこだわる子には、言語表現の持つ多面性を示してあげることが有効です。

●価値観の違いが、腑に落ちた経験

定型ママが以前「古い本もいいけど、時代はアップデートされていくので、子どもには新しい本を買うようにしている」と呟かれてて、あぁステキな目線だなと思ったの。
私は、古い本の方が、時代に流されない本質が残るから、ASD息子に伝わりやすくて選びがち。でも、その分、アッデートに弱くなる。そこを補う視点は必要だな!と。
これが、価値観の違いか!と腑に落ちたから、自分の意見に反例が出たとき、「これが、人の数だけ正しさがあるってやつか!」と思えた気がする。この経験がなかったら、感覚的に納得できず、苦しんでたかも。感謝。

TLに、自己中過ぎる人に合わせろ&人に合わせ過ぎ主体性を持て、という別ツイートが並んでて。これがバランスとれという奴か、人や場面で出力を変えるのが吉なんだな、と。フラットに意見を見れるようになったな。今まで、無意識に、正解を探してたな…。

子育てイベントに行ったら、参加者みんなで「出産エピソード」を一言ずつ話す企画があって良かった!行き慣れた場所、関心のある内容、発言後は聞くだけ。→環境的にベスト
みんなの異なる視点が面白かった。

●理想が高く、自分の認める人の輪に入りたい

Twitterを通じて、
スゴイなぁと憧れている人達が、

私に対等に接してくれたり、
意外と悩みを抱えていたり、
失敗しても、しっかり謝罪して、
堂々としてカッコよかったり、

私もここに居ていいんだ、
完璧な人はいないし、
誰でも失敗はする、
大切なのは、その後の対処だと。

●自己受容の重要性

長所と短所は、紙一重。だから、状況に応じて、調整が必要。
調整のためには、自己受容が必要。そうしないと、過剰に適応したり、卑屈や傲慢になる。
自分を認められると、自分の立ち位置が分かる。多様な価値観を認めた上で、自己と折り合いをつける為の、スタートラインに立てる。

理想とする自分が高すぎて、現実の自分が認められない完璧主義で。常に自己嫌悪で。
でも、「完璧な状態なんて一生辿り着けない。不完全なまま進む覚悟が必要」というツイートを見て、諦めがついた。

私は、高IQではないけど、記憶特性的に高IQ寄りみたい。『記憶を元に思考凸』だから、高IQ寄りライフハックが効いたのね。
IQには、流動性知能と、結晶性知能、2種類あり、私は流動性知能(思考力)が高いらしい。今まで褒められても、疑心暗鬼で過小評価してはヤサグレを引きずっていたけど、論理的にIQが証明されて、自分の過小評価から抜け出せた。

●自他境界の作り方

HSPな人は、内面、価値観、方向性を築くことで、外とのバリアができ、他人の気持ちや考えが侵入されるような体感が減ると考えられる。そのためには、様々な人と関わりながら、内面を探求することが必要である。
・方向性
ひろゆきは、変だけど嫌じゃない人
・価値観
私と似た特性を持つ人。考え方や興味は同じだけど、価値観は微妙に違う。その原因は、生育環境の違いみたい。そこを対比することで、自分の価値観、大切なものが見えてくる。
・内面
私と真逆の性格の人。やり取りの中で、予想外の返答がくるから、自分の癖が顕著になる。そこを紐解くことで、自分の内面、特性が見えてくる。
自分が見えてくると、自分のの優先順位や、長所や短所等が分かってくる。ここが分からないから、理想とする自分を追い求め続けたり、自他境界が溶けたり、人の目を気にしたり…な気がする。最近は、自分は自分でいいんだ!と、自信がついてきた気がします。

人目を気にする、普通にこだわる、自分の感情が分からない、自己認識が弱い人向けの記事
>さまざまな場所に自分を置いてみると、自分が思っている「普通」の偏りが修正されていくので、こだわりが減り、自由にものを考えられるようになってきます。


・弱め負荷→Twitterでのやり取り、ママさんとの会話(子どもなら、放課後ディや習い事?)
・強め負荷→ADHDな方との会話(子どもなら、普通級?)ADHDな方は、当事者の会でよく会っています。私は会話中に「!?」となることも多いけど、定型の人より、気持ちや意見を出してくれることが多くて、相違点が分かりやすい。
重要ポイントが、会話中の疑問点を、仲介の心理士さんに後で教えてもらえること。不明点を、第三者のプロから教えてもらえるのは、理想的でした。
こうして、9割くらい理解できた頃に、おばちゃんが負荷をかけてきたのは、大きなひと押しだったわ。私の状況を見て、あえて不安を煽って乗り越えさせた感があるわ。コノヤロー!このように、心理士さんや、おばちゃんといった、導いてくれる人の存在は重要だなと思った。
私は、支援&人とのやりとりをしないと、学べなかったな。Twitterでツイートするだけだとダメで、リプやDMをしてくれる方のお陰で、自分を把握できました。ありがとう!

<その後>
今、すげぇなと思うのは、
色んな人が色んなことを言っても、「あの人と私は違うからね」とスルーできる、
褒められても「そんなことないっ!」ってヤサグレない、
自慢や悪口を聞くと「辛いのね…」と思う。
全て受け止めて「ダメな自分ですみません…」と思っていた私は、もはや病気だったと思う

●能動的な行動の必要性

いきもの博士君に会った!(リアルさかなクンや‼)図鑑を見ながらのノンストップ語り、面白いー!
しかしなー、私が興味津々なせいで、イラッとくる面があるな。質問に答えてくれなかったり、私の知識は聞いてくれなかったり。
定型の人達は、子供の頃からこうして社会性を積んで来たんだろうな。相手をイラッとさせたら話を聞いてもらえない、相手に好かれたい、、からの社会性取得。博士君、小学校で興味を共有できる友達と会えるかな…(感情移入)。

チャンクサイズ・コントロール
話題作りの方法。チャング(情報)のサイズを変えて質問する。
好きな動物は?→猫です。→好きな猫の種類は?→三毛猫です。
例。チャンク・ダウン。話の塊を小さくしていく
学んだものの、実際の会話ではフリーズしちゃって使えず。でも、博士君との会話で理解した。博士君「フグやイソギンチャクには、毒があるんだよ!」
私(なぜ毒があるの?毒の回った餌を食べて平気なの?フグ毒は熱に強いよね。イソギンチャクの毒はどうなの?)
脳内多動で疑問が浮かんでいく。情報が、狭く深く…って、これがチャンク・ダウンか!博士君との会話では、自然に浮かんでた。要するに、私は、雑談によっぽど興味がないんだな。ASDは、モノを通じてヒトと交流するって本当ね。そして、私は意識しないと、どんどん狭く深くなってしまう…と、色々気づきました。

●自分で自分を褒めて、鬱を防ぐ

「私はこういう背景や問題があり、それを改善する為にこうした働きがけをしたので、こういう成長を得た」。自分の成長の因果関係が見えると、自分で自分を認められる、承認欲求を満たせられる。変化することの大切さを実感できるから、変化への恐怖心を減らすことができる。

自閉も不注意も強い運動音痴な私が、生き延びているってスゴイ!精神疾患状態を脱出して、社会性まで身に着けてスゴイ!そう考えると、生きているだけでスゴイ!
スゴさの因果関係が分かるから、自分で自分を認められる。生きているだけで、自分を承認できる

>自分で自分の承認欲求をなだめる方法

●人を許すと、自分も許せる

「尊敬する人にも欠点がある」という気づきで、失われた反抗期を手放せたけど、「ダメな人にも長所がある」という気づきで、メンタルが安定するんだなと実感した。
私の場合、汚れた部分と、ピュアな部分があって、中途半端なせいで「私って嫌な奴…」と、自己嫌悪に陥ってた気がする。

私の問題は、人を絶対視することね。いい人、悪い人。敵、味方。そのせいで、スゴい人と比較して、劣等感を抱いてしまう。例えば、嫌な先生に対して、皆は表面上うまくやりつつ、裏でバカにするようなことはできない。絶対的な親に認められたくて、顔色を伺う小学生から、抜け出せていないイメージね。

同時に、「どんな経験も無駄にはならない」と学んだことで、こだわりも減る…気がする。

>褒め過ぎると(自己効力感優位だと)鬱になりやすい

>完璧でない物からも、学ぶ力をつけよう

●視野が狭い、こだわりが強い理由

類推が高いと物事のポイントが分かるので、戦略的に筋道を導きやすい。ここに、こだわりの強さが加わると、「この道しかダメ!他は間違え!必要性が低いことはやりたくない」となる…のでは?その道に進めたら大物だろうけど、進めなかった時点で潰れてしまう…。あと、ギフテッドくらい高いWMがあれば、推論しまくっても注意力散漫になりにくいかもだけど…凡人には危険すぎる。結果、綱渡り状態で結果は出せるけど、日常生活に支障が出るほど注意力がなくコミュ障なビビり野郎ができる。それが私だ。

●神経質な性格を減らす必要性

私の中で、こんな図ができてる。
【細かさ】
ASD<定型<ADHD
ABCが世の中にあったら、定型の人は「ABCどれでもOKよ」と言う中、ASDは「Aしか無理!」で、ADHDは「DやEもあるよ!どう?」と勧めているイメージ。ガチASDの私からすると、ADHD味な人との会話は、話が飛躍し過ぎて「!?」な傾向がある。定型の人が「まぁそういうこともあるよねー(性格など他の因子から補正)」が、細かい性格のせいで補正できずに苦しむ…。
社会適応の為には、精度を弱めるのが楽なんだろうな。

●雑談力アップに役立った知識

①必要性の理解
・人との距離感を縮める行為。目的は「仲良くなりたい」「自分はヤバいやつじゃない」という気持ちを伝えること。
・雑談で中身のある話題を出すと、意見が食い違い、面倒なことになりやすい。中身のない話題なら、こだわりがなく、お互いスルーできる。
②意図の理解
私の場合、相手がなぜその質問や話をするのか分からず、怖かった。私は人に興味がない分、思い浮かばない質問や話ばかりで。意味不明で。でも、理由が分かると安心できた。
例)ママ友
・息子君の個人面談はいつですか?
→幼稚園で共通の話題だから。話題作り。・会話が途切れ、自分の話をし始める
→話したいか、場をもたせる為
・えっ!息子君、数字をよく知ってますね!すごいー!
→持ち上げてくれている
こんな当たり前が分かると、自ずと返し方も分かったよ!今は「最後まで相手の話を聞いて、ポジティブに返す」「同様に質問を返す」を心がけています。

●考えすぎを減らせば、会話ができる

>外向きの注意(≒一般的な注意)と内向きの注意(≒ワーキングメモリー)は、共通の注意資源をシェアしているため、トレードオフ関係がある(例:考え事の最中は不注意になる/外界に注意を払うと考え事がしにくい)
ここにある、言葉・視覚・体を同時に使うレーズンや指のエクササイズをやってみたけど、"多動な博士くんとの会話"効果には適わないなぁ。図鑑を見ながら、私が集中して考えようとした途端、次に移り続けるから。私の思考をゴリゴリに削ってくる。彼のスピードに着いていくには、表面上の会話…というか、ノリで文章を読み上げるくらいしかできない。
でもなぁ、これが定型の人の会話なんだろうね。博士君と話した直後に、ママさんに話しかけられたけど「分かる〜」「そうよね〜」くらいしか言えなかった…けど、いい感じのノリで答えられた。このノリね、私が未就学児二人の靴を履かせながら話しかけられた時の空返事に近い。つまり、『定型の人の雑談の深さ=私の空返事の深さ』。私は普段、どれだけ考え過ぎなんだ!

>外向きの注意を上げる方法

●私の熟考を10とした会話の深さ

①博士くん…1〜2
思考をゴリゴリに削られる
②定型の人…3〜4
雑談の理想形。ポジティブな用語を脳内検索して、テンポよく返す
③息子…5
支離滅裂な息子の言葉を、言いたいことは何か?考えながら話を進める
④普段の生活…5
生きている限り、事柄をどう進めようか常に考えてしまう
⑤定型の人…7〜8
雑談の現実。考えすぎてフリーズする。自分の意見を言うときも同様。なかなか纏まらない。
Twitterのツイート…10
日々の疑問点を熟考してまとめる
→この②雑談の理想形に近づいたら、マルチタスクもマシになりそうな感覚があるので、この辺を目指したい。

●雑談力がアップした

早口で話せる。テンポよく返せる。ベストではないけどアウトでもない内容を話せる。
凄くないですか??このコミュ障な私がっ!陽キャラっぽく話せているっ!!
意識したのは、思考の深さを②レベルにしたことですね。いつも、⑤の深さで、フリーズしていたから。
するとね、相手の反応に応じて、言葉を返せるんですよ。周りにも意識を回せるし(マルチタスク力もアップ?)。意外と、思考って早くて、知識を脳内検索して準備できる。ノリよく返せる。ビックリ!
これがきっと、『情報や感情を雑に扱う』感覚だろうなと思った。ただ、途中で無言になると、④レベルの深い思考の脳内多動に入るので…ここで話しかけられても、反応は鈍くなっちゃうな。でも、トレーニングで改善しそうな感覚はある。(実際に、改善した!)

ADHDは大器晩成

同時処理のベースが、やっと出来てきた気がする。今までは、点を覚えて経験で取得して、次第に点と点が繋がっていく感覚だったけど、、今は、取得済の情報に、新しい情報を積上げて、深まる感覚だな。ベースができれば、関連した情報を取り出しやすいから。今後は生きやすくなるはず。

>同時処理と継次処理

●長所に目を向けると、気持ちが安定する

相変わらずネガティブなことを考えるけど、すぐにポジディブ面も浮かぶから、凹まずに済んでます。今まで、自分に厳しすぎたなぁ。神経質で完璧主義で、常に脅迫概念に襲われていた。

●ネガティブ体験の囚われ

小説カラフルを読み返しました。
主人公(受動型ASD味)は、記憶を無くしたまっさら状態(本来のありのままの姿)だと、自然に振る舞えて、友達もできている。コミュ障なのは、自分から殻に籠もった結果であり、本来の自分とは違う状態。あぁ…まさにそうだなと。主人公は、幼少期は絵を通じて皆の人気者だったけど、思春期に同級生の言葉が怖くなり、自閉の世界に籠もってしまった。私も同じ。私も自作の漫画やアニメキャラを、友達に見てもらって楽しかった。でも、小学高学年頃から、急にズレるようになり、必死で合わせてもバレたりで…。気づいたら、全然話せなくなってた。これが、呪いになっていたみたい。。
私のコミュ障原因
①適した言葉や行動はなんとなく分かる
②でも、間違ってたらどうしよう。→思考停止
今までは、定型社会が分からなかったから、①もできずに思春期に躓いてしまった。でも、知識を入れたら、なんとなく分かってきた!…ものの、どうしても不安で、行動に移せなかったみたい。
今回、②が減ったので、前より話せる頻度は上がったのかな?と思った。
嬉しいけど、やっぱり、思春期に知識があれば…という気持ちにはなる。

●相手の気持ちを考えすぎる

魅力的な人って、相手や周りの人に、楽しくなってほしい!という気持ちに溢れてるんだなぁと思った。HSPな私は、真っ先に、自分が傷つかないかが浮かんでしまう。次に、相手を傷つけないかかな。
理由は、相手が分からないのが大きい。人は前提が違うから、自分が良かれと思っても、違うかもしれない。そこが不安要素かな。そう考えると、社会通念上の言葉は、相手を傷つけにくい言葉よね!ここをマスターできたら、もっと目の前の人達に配慮できるかもしれない…と思った。
そして、その言葉で相手が傷ついても、受け取らなければいいのよね。私は不妊治療中、「お子さんは?」という言葉に、本当に傷ついたの。マイノリティだと、お決まりの言葉も、凶器になりかねない。だから、受け取らないスキルも必要なんだなぁ。
アドラー心理学を上手く取り入れて心を守る

●相手の意図は読める

人の気持ちが分からないというASDだけど、定型の人より分かる部分もあって。
私は転職先で、先輩とお客様の話が噛み合わずに苦戦する中、私がお客様の意図を読み取って解決する事が、しばしばあった。
私が過剰適応なINTJだからかもしれないけど…この洞察力は普通級の多様性で育まれたと思う。

論理思考にHSPの繊細さが加わると、細い点に気づくため、精度は上がるのよね。周りの意図や気持ちを汲み取った上で、解決策を考えられる…が、これが過度になると、過剰適応よね。
自分の感情を大切に、色々スルーしていかないと、認知と行動がチグハグで…また自分軸がなくなると思った。

相手の意図は分かる。みんな、自分の都合のいいように発言してる。周りが敵だらけに見える。
最近は、「相手が何に不安を感じるか(人の弱さ)」を理解してから、人への怖さが和らいだかな。発言の根本に、相手の不安が見え隠れすると、私の不安も和らぐ。

●自分の意見を折れる経験

論理とHSPの板挟み

意見の対立が起きたんだけど。私は、相手の努力も熱意も知っている分、感情移入してしまう。しかし、私も根拠を持って結論を出しているため…かなり腹も立つ。板挟みで相当疲弊する。ただ、脳のキャパは残しつつ、周りを分析しながら、会話に身を任せれた…かな。グットだ、自分。
思ったこと
・以前の過剰適応状態だと、私は自我もないまま折れるか、逆に、反射的に正論を主張しているかだったと思う
・現在は、自我も感情移入もあるが、脳のキャパを確保しつつ、理性でコントロールはできる
・大人の世界なので、今回、相手が折り合いの部分を示してくれた。
自我を抑えたほうが吉と理解したためか、リアルに相手思いの発言ができた(HSP
・しかし、一人になったあと、悶々とする(少数派の承認不足と思う)(論理)
・こんな折り合いをつける経験を、子どものうちからできていれば、生きやすかったかもな…

意見が対立した件。翌日、相手から、とても好意的に接されました。あぁ…私が相手の固定観念をぶち破る&プライドを脅かす意見を言ったから、恐怖心もあったんだな…。自我を抑えたのは吉だったんだな…と思った。自分を抑えられたのは、今まで反射的に反論して、大切なものを失ってきた過去があるからね…。経験しないと取得できない私は、成功体験と失敗体験、両方得られたから。自信がついたな。

>空気を読んだ上で、集団に寄せる必要がある

●褒めや、お世辞が、通じない

スゴく明るくて感じのいい先生がいらして。性格が真反対で思うこと
以前
2択で、Aがいいね!Bがいいね!と言われる。どっちが正解!?
→答えのない問題のため、AとBの長所に目を向けて、励ましてくれている。
これが分かった後、恐怖心が減った。

励まされる度に「適当なこと言って!!」とイラッとする。気持ちより事実を優先してしまう。同時に、自分がネガティブ発言ばかりと気づいて、見習わないと…と反省した。

子育て支援員さんとの会話
「そんな…分析や研究のような…」
→え!?フランクに説明してます!
「以前だって、私はあなたと話してて楽しかったよ」
→嘘つけーっ!!!(今は優しい嘘と分かるけど、前なら嘘つかれてショックだわ)大半の人が私のこと、「そんなに難しく考えなくても…」と思ってるんだろうな。知らんよ。無意識に客観視が始まるし、雑談さえ、瞬時に分析→検索よ。気を抜くと、無言の無表情になる…。そして、優しい言葉も、根拠を示されないとモヤモヤする…今は気遣いと分かるから納得はできます(ありがとう)。

今日、雑談して、知識と経験が結びついて、感覚的に理解できたよ。「繊細な人は褒めるとやさぐれる」って分かっていたのに。いざ、心許した人に言われると、ダメージがデカかった。今まで、雑談の形を真似るだけだったけど、根っこが理解できたな。そして、人と話せば話すほど、私の気持ちは安定する。
完璧主義は承認欲求が満たされにくいし、満たされると、さらに上を目指してしまう…と実感したので、方向転換できそう。既に、会話ポイントを吸収しようスイッチが入ってるしね

改めて、女性の会話を聞いたら、お世辞が大半だった。今まで、「どこまで本当だろう?」「どう返すのが正解だろう?」と悩んでいたのは何だったのか…。今回のことも、お世辞と受け取るべきだったのね。どうしても、正解か不正解か、考えてしまうけど…。

>まずは感謝する。安易に褒めるのは、悪意がないことを示すグルーミング行為の一つだ知り、褒めを気軽に受け取れるようになろう。

●事実への正確さ、数値への興味が、失言につながる

弱視の子を持つママさんが「メガネを外すと0.1しか見えなくて…いつかメガネなしで過ごせると思っていたのに…」という話をうけて、「うちの子は、メガネを取ると0.8です(同じ弱視でも経過良好)」と聞かれてもないのに答えて、デリカシーのカケラもなかったと後悔した…。私は純粋に「同じ期間メガネをかけ続けて、こんなに視力差が出るのかぁ!」と興味関心の感動が先立ってしまって…。生物って、多様性って、スゴイ!と。最低だ。

おばちゃんより
多くの方は、事実も分析も解決策も求めてないと思って接したほうがASDには無難ですね。承認(価値観合う人の共感やほめ)と慰撫で済む。

●友達からの誘いを断る=重大な悪という認識

友達からのお誘いの断り方。児発の先生に「断っていいと教えたら、園も行かない(嫌なこと=断っていい)と言わないでしょうか」と聞いたら、即否定されたよ。それとこれとは別なのね。違いが感覚的に分からないんだけど…

一年前は「断っていいと教えたら、幼稚園も行かない!となるのでは?」と疑問だったけど、今なら分かる。相手の誘いを、相手に嫌な思いをさせずに断るのは「②礼儀・マナー」。自分のしたいことは、自分で決めていい。でも、日本に住んでいる以上、幼稚園に行く必要はある「④義務教育」。(ルールのカテゴリ分け①本当の悪、②礼儀・マナー、③一概に悪とは言えない違反、④制度内の罪)
私の考え方は、「周りの気持ちに従わない=悪」の、白黒思考だったな…。まさに過剰適応だったな…と思う。

●計画性は悪くない

私の頭の中には、数十年後の未来に向けて、数ヶ月後、数週間後の予定が詰まっていて…こんな計画的な性格を、「柔軟性に欠けるダメな奴」って、無意識に自責していたみたい。
でも、計画的なのは良い、積極的なのも良い、柔軟性や適応力を身につければ、、という文章を読んで、嘘のように毒素が抜けていったのよね。
大丈夫。新卒の会社で挫折して、「目標達成しても、必ずしも幸せとは限らない」と知っているから。何を選んでも正解と学んだから。ポジディブにいけると思う。

>良い完璧主義を目指そう!

●お互い様になると、ダメージも減る

今まで、人から距離を置かれるとショックだったけど(そもそも、距離感という概念すら知らなかったから、何が起こったかすら分からず恐怖だった)、今は相手が距離を置く心理も分かるし、お互い様なので、ダメージは少ないです。
そりゃ、私はマイノリティだから、さぞかし恐怖etc.だろうなと。人は、自分にとって都合のいい相手を求めるよなと。私もそう。人はみんな弱い。

デスノートを見て、自分の欠点に気づけた

デスノート夜神月くんと似てるなぁと思うところ
・正義感が強い
・純粋さ故の白黒思考
・完璧主義
・計画外の事態に弱い
・論理と発想凸な計画性
・幼稚で負けず嫌い
・自己顕著欲が強い
・冷静に見えて、感情の起伏が激しい

ライト君の計画性は、私の人生そのものなのよね。ザッと見て、柔軟性を得て、ピュアさを無くして、足るを知れば、平穏に生きていけそうだなと再確認した。←この1年やってきたことだ!
そして、理想はあくまでも仮説で、絶対視は危険ですね。

みんな主観で生きている。期待し過ぎは危険。人は強くない。許し、許され、ゆるゆる繋がっていかないと…。

ライト君は、大きな失敗をせずに来た理系ASDだよなぁ。プライドの高さも、根は小心者で、周りの目を気にすることが原因よね。私は、過剰適応なASDを拗らせたせいで、結果主義となり、手段も問わずにここまできた気がする。素直さも危険だ。

●整合性のある世界に惹かれる

息子と一緒に、プラネタリウムを観に行きました。私が感動して涙が止まらなかったよ。数時間後の星空は、完璧に予測可能な世界で。星の動きも、月の満ち欠けも、規則的で不変で、予測不能なものはを何一つない…安堵感が半端なかった。普段、相当無理をしているんだな…と実感すると同時に、息子が天文にどっぷりハマったら、定型社会に戻れないのでは?という、強い恐怖に襲われた。

●目標達成までの思考回路

まさにプログラミングな流れで、目標達成までのフローチャートが、得た情報で修正されながら、網羅的に多角的に解析されていく。その過程は、漫画では心の声で書かれるけど、実際は言葉に落とし込まずに、二次元で一気に進んでいく。仮説と方向性が出たら仮置きし、脳内多動中に案が出たり、新着情報があると、また発動する。日常生活の傍ら、こんな脳内で過ごすので、そりゃ不注意になるわ…と思った。

今は二次元(2D)思考だけど、前は3Dだった。たった1つの解に辿り着こうと必死だった。
でも、【理論的に最適値を出したところで、お気持ち文化の壁があり、大半が実行不可能。仮説の時点で、相談するのが合理的。正解は沢山ある。】と分かり、過度に完璧主義にならずに済んでいると思う。


おすすめの映画や本

★「ドラえもん のび太と鉄人兵団」を観ました。泣ける…。(ネタバレあり)

人の感情が分からないロボット=発達障害と、思いやりのあるのび太達=定型の話でしょうか。ロボットのリルルがね、認知はASDなのに、感受性の高いHSPな感じが、あぁ…苦しいよね…と重ねてしまって。最後、歴史を変えるところとか、本当に反骨精神よね。のび太から見たら美談だけど、ロボット仲間から見たら、リルルは多数派を脅かす改革者だからね…。
しかし、神様。ロボット祖先に『競争本能』を入れるのを止めて、『他人への思いやり』を入れてるけど、正しくは両方必要じゃないですか?この世は、相手を思いやる【ふり】が大半じゃない。だから、イジメも無くならない訳で。味方は裏切る。敵は裏切ったら、味方になる…かも。多様性を感じた映画でした。

★「ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021」を観ました。(ネタバレあり)
分からんかった…。解説やコメントを見て、
・子どもも犠牲になる残酷さ
・「友達のために」命をかける戦争なんて、綺麗事では?
・本当は逃げたいのに、立ち上がらなければならない
・まさに今の社会情勢を反映しているそして、数々の心理描写…やっと理解できました。苦労した。
うーん、私の素直な感想は、「大統領パピは、ギフテッドなんだな。しかし、一人で単独行動しちゃダメでしょ!考えナシじゃん!!」でしたね。私は参謀キャラだから。敵の長官の、情報収集&計画な戦術が私と同じなので、「この戦に勝つためにはどうすべきか」という戦闘モードになるんだと思う…。全然、作者が伝えたいことを受け取れる状態じゃなかった。
私の息子も、似た思考回路だろうから。きっと、受け取り方は、親が調整したほうがいい。読書と同じ

>読書は誤学習の宝庫
「価値観や立場により、同じ物事が異って見えることを知ろう」という意図を持たないと、偏りが強化。共通認識と自分の読み取りとの差に困惑。積み重なると、不安を強め、社会性を失いやすくなる。子どもの読書は、親が読み方を調整した方がいい。

★カラフル 森絵都(小説)

絵の才能がある受動型ASDHSP)の男の子が、思春期を乗り切れず自殺を図るものの、世の中は白黒でなく、薄汚れた世の中にも無数の色があることに気づき、大人になる話。でした。
号泣だ…。ストーリーが、私が社会性を得るためにしてきた1年間と、丸かぶりだったから。登場人物達はみんな、主人公に好意的なのに、誤解して自殺を図る辺りが、思春期〜去年までの私そのものだったから。読み進めるうちに、あぁそんな見方があるのかと…発見が…多すぎた。
でもね、私は大学生のときに読んだものの、サッパリ意味が分からなかったのよ。思春期以降、小説が読めなくて…。読めないって何?かというと、頭では内容を理解するけど、感覚が分からない感じ。社会性を身につけるときもそうだった。知識を得ても、経験しないと取得できない。例えるなら、テスト問題の、解説を見ると分かった気になるけど、いざ解こうとすると解けない問題って感じ。でも、「大人と子どもは、求められるスキルが違う」「建前と本音」「人は完璧でなく、弱い生き物」「本当に大切なことは、言葉で学べるとは限らない」「見方を変えると、色んな色が見えてくる」etc.こんな前情報を学んだ上で、思春期を迎えられていたら、違う結果があったかもな…と思った。私も主人公と同様、思春期に人の黒さを目の当たりにして、自閉な世界に引きこもった人だから。前情報があれば、まだ耐えられたかもしれない…。やっぱり、突然周りに置いていかれて、意味が分からないまま、からかいの対象になると…心が折れてしまう…。あと、ガイド(メンター)は欲しい。長々書いたけど、スゴく自信につながる本でした。受動型ASDさんに勧めたいです。

〜あかねの関連記事〜

社会性取得の体験談2〜HSP、発達障害グレーゾーン、ASD女性〜

あかねです。後半の記事です。自分の発掘、自分の性格について。

前半の記事はこちら↓

不安が強い。対処法は、自分の発掘。

HSPな人は、内面、価値観、方向性を築くことで、外とのバリアができ、他人の気持ちや考えが侵入されるような体験が減ると言われています。色々と行動した中で、ベース構築に最も役立ったのは、MBTI診断でした。性格診断の一つですね。

私の診断結果は、INTJ-T。性格は、完璧主義で効率主義。最も深く思考するタイプ。何十年も先の未来や夢に向かって、知識や考察を積み木のように積み上げて達成させる。将棋の藤井聡太竜王と同じタイプです。物事の結果を先読みすることのできる特殊的な特性。私の性格や特性は、デスノートのキラに近く、天才とか賢いとか聞きますが、普通の人ができることができなくて、普通の人ができないことができる人ですね。そこに優劣はないです。

>INTJの性格。個性的なコミュ障。不遇の高性能ボッチ。無自覚に敵を作るマン。

>INTJ-Tが、HSPタイプ。かなり神経質で、慎重なタイプで、自分に対して否定的であり、人生の満足度が低い。

エニアグラム5 調べる人
周囲から一歩引き、自分の安全地帯を確保して、何事も理屈や頭で理解することを試みます。数年先よりも数十年先の遠い未来を考えています。
https://seikaku-type.com/type5/investigator-basic


その背景は、祖先にあって、
定型の人は、敵が責めてきたとき、群で固まり身を守る種族。(ペンギンも集団で行動することで、群れ全体の被害を最小限に抑えようとする)。一方、私は「もし敵が責めてきたらどうしよう(予期不安)」と、不安を原動に、対策を練る種族。遺伝子が根本的に違う。

私の先祖はきっと、敵から仲間を守るために、戦略を練る「参謀」だったのでしょう。だから、人を守る正義感に溢れ、細かい情報を拾う完璧主義で。自分の為には動けず、他人のために動くようにインプットされていると思います。相手に感情移入して、この人のために尽くしたい!という気持ちが動機づけになり、思考力を使って相手の意図を読み取り、相手の希望に沿おうとする。過剰適応もするはずですね…。今なら、強迫性障害や不安障害の診断もついていそうです。

こだわりが強い性格。客観視して気づく改善点。

本当に私の性格は、デスノート夜神月くんと似てると思うので、特徴をあげると

・正義感が強い
・純粋さ故の白黒思考
・完璧主義
・計画外の事態に弱い(見通しがないとダメ)
・論理と発想凸な計画性
・幼稚で負けず嫌い(我が強い、頑固)
・自己顕著欲が強い
・冷静に見えて、感情の起伏が激しい

主人公は、悪人は確実に裁かれるべきで、そのために家族が亡くなったり、悲しんだりしても、それは必要悪と考える。この考え方は、愛する人を失いたくない・悲しませたくないという価値観を無視しているが、そこには気づいていない。本人は、強迫観念に駆られてる上に、完璧主義だから…。

私はここまで拗れる前に、「失敗しても大丈夫。完全じゃなくても愛される」と教えてほしかった。私は結果のみ褒められてきたから。結果でなく、過程を認めて欲しかったです。あと、「あなたはどうしたいの?相手はどうしたいの?」と聞いて欲しかった。ただただ、空気を読んで、過剰適応して、自分がなかったから。いい子を演じていたから。

でも、ここまで拗れても、柔軟性を得て、純粋さを無くして、足るを知れば(現状で満足できるようにする、承認欲求をなだめる)、平穏に生きていけるはず。思考力を、生きる力に割り振れば、社会性は身に着けられるはず。実際、私はここまで乗り越えた人ですし。私は息子に、知恵で社会を乗り切る方法を教えているところです。

二次障害や挫折があるから、今がある

MBTIやエニアグラムといった性格診断はお勧めです。定型の人は、人と話すことで自分を発掘できるけど、コミュ障だとできないから。自分が何者か発掘されて、安心できます。(私は自分の性格を認めるまでに時間がかかりましたが…)私は極端に目的意識が強いですが、これは思春期に強いストレスがかかり、知恵で乗り切るしかなかったからだと思います。同じ過剰適応タイプでも、性格は異なるかもしれません。

いずれにしても、思考民は、叱られたり納得できないとき、正論を言ったりムッとしたりしてしまうので、思考を下げて脳のキャパを確保して、どうすればいいか考えるという練習はした方がいいです。謝ったり、相手の意見にイエスという練習ですね。ここで成功できると、精神的に一気に余裕が出ます。(経験談こちら

私たちが不安で潰れるのは、学校や社会が意味不明な場所だから。定型文化の予備知識を入れて壁に当れば、乗り越えられる可能性は上がります。痛みを知らないと、本能的なブレーキがかかりにくくて危険です。私も二次障害になるわ、入社後に鬱のようになるわ、悲惨な人生でしたが、、その経験のお陰で、完璧主義の中にも「まっいいか!」の精神もついてきたと思います。あと、記憶力がいいので、人生のスタートが悪く、今は良くなる一方な人生は、昔に戻りたいと悩まなくて済みます。二次障害も使いようです。←全ておばちゃんの受け売りです。

最後に、発達っ子に贈りたい言葉は、「子どもと大人では、求められるスキルが違う」。人生は、数学のように、不変の世界じゃない。今が悪くても好転するかもしれないし、逆も然り。七転び八起きです。

私に関わってくださる皆さん、ありがとうございます!
詳細まとめ記事に続きます。(下にリンクあり)

以下、追記です。

★おすすめ映画・本

・「ドラえもん 新のび太の宇宙小戦争2021」
私は参謀キャラなので、戦争に勝つことに焦点を当ててしまい、定型の人と受け取り方が異なってしまう。親が解説をすると、定型系社会の理解につながりやすいと思う。
・「ドラえもん 新のび太と鉄人兵団
ロボットリルルが、ASDHSPの両面を持ち、私とそっくりで感情移入してしまう。
・「カラフル 森絵都
主人公がHSPASDだった。主人公が社会性を取得していく様が、私が社会性を取得していく行動と、ほぼ同じ。様々な視点や価値観が学べるため、良書と思う。
これら、次の章に感想を載せています。

★過剰適応を防ぐ言葉例

アスペルガーの子は、 「べき」 と聞くと、命令や義務として受け取りがちなのよね。だから反発したり、過剰適応になったりします。
命令、義務以外があるんかー!!ショック
あ、でも、知らんけど!をつけると、本当に楽になる。スゴイ

★正しさは人の数だけある(超重要)

>考え方はたくさんあって、これが必ずいつも正解、というものはない。その状況に応じた、妥当な考え方というものがある。
他者の考えは、あなたの考えを壊すものではない。あなたが変えなければならないものでもない。
価値観は近いと嬉しい、分からないと面白い。折り合いをつける感覚を身に着けよう

★今の自分の特徴

・多数派の世界は、緩さに満ちている
→人とガッツリ話さないと、この辺の感覚を忘れてしまう
・予想外の話が出ると、完全にフリーズする
・慣れない人や、知らない人、大多数の人の前ではタジタジになる
・子どもの特性話になると、分析モードに入り、共感を忘れる
・話をふってもらえたら、ポジディブに返せる
・変だけどいい人を目指したい
私は人と関わらないと寂しくてしんでしまうけど、最低限の日常会話が出来れば、精神は安定できるみたい。あとは、皆が雑談で得ている承認分を、技術や知識を誰かに奉仕する&未来への見通しを立てる形で、承認を得たいと思っている気がする。だから、一人時間は必須です(情報収集や作業時間)。

ADHD薬の体験談

私はストラテラ(アトモキセチン)、子ども時代にも使いたかったよ。
私の不注意ADHD
・投薬前→脳内多動に気を取られて、動作が止まってしまう
・投薬後→脳内多動に気を取られなくなり、作業できる
イメージ、大きな音に気を取られていたのが、BGM程度の音量になって(前の6割程度)、日常生活に支障が出にくくなった。一方で、想像力もなくならず、今が理想的な状態だと思う(前の4割程度)。ただし、置き忘れはよくある。夜に中途覚醒してしまうので、睡眠薬を服薬している。その他の副作用→口渇、胃痛、便秘。これらは、飲み続けることで解消した。
私が会話ができるようになったのは、投薬のお陰もあると思う。
投薬前は、会話中も脳内多動がうるさくて、相手の会話を話半分でしか理解できなかった。今は、会話中は、脳内多動が止まるから、会話に集中できる、特に、集団トークで、顕著に分かる。
注)個人の感想です

最終記事はこちら↓

社会性取得の体験談1〜不安が強い、HSC、過剰適応、二次障害〜

【特別寄稿】
特性分析から実行機能の実装を成し遂げたあかねさんの貴重な体験談をお届け!
あかねさんおすすめのおばちゃん記事もあわせて活用して頂ければ幸いです。

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Twitterで、社会性取得を試行錯誤していた、あかねです。発達グレーさんのゆる支援について、ブログ掲載が実現しました!超長いですが、どなたかの参考にしてもらえたら、嬉しいです。

自己紹介 〜ASDADHD併発〜

大人の発達障害が判明したのは、2年前。子どもの診断がきっかけで気づきました。診断名は、ASD、不注意ADD。ストラテラ(アトモキセチン)というADHDの薬を服薬中です。今回は、①特性の概要、②幼少期から障害診断されるまでの話、③どのように社会性を身に着けていったかについて、概要をまとめています。

私の特性・特徴 〜不安の強い不登校予備軍〜

発達障害ASDの概要は、前ページ参照↓

私はASDの中でも、アスペルガー高機能自閉症と呼ばれていた、知的なしのタイプ。記憶に依存するタイプです。本人の中で、凹凸があるのが特徴で、数字、図形、文字、記憶に長けるものの(息子は5歳でかけ算ができる)、鍛えすぎると、コミュニケーションに支障が出てしまいます。凹凸はトレードオフですね。*1

一般的に、ASDは人に興味がないと言いますが、私は違います。人が好きで、人に認められないと死んでしまうのに、共感よりも正論・論理を優先してしまう、温かいロボットのような人間です。心は感情で繋がっているけど、認知や思考回路は論理的。承認が得にくく、自己肯定感が育ちにくいタイプですね。WISCだと、知覚凸処理速度凹。思考力が凸なため、数学や物理に強い。直感やイメージで考えることが得意で、私は、平面や3Dで考えます。例えば、子どものブランコを漕ぎながら、重さや速さをx軸y軸にプロットして思い浮かべたり。それを、日本語に直してから発言するので、反応が遅くなってしまいます。思考力が高い子は、ボーッとしている子が多いそう。

ASDは心の理論がないと言うけど、私は思考力でカバーして、空気は読めます。相手の動作や背景から、論理的に推測して、相手の意図を読みます。その際、私は感受性も強いから、相手に共感しすぎて、感情移入してしまいます(HSP、HSC)。その結果、自分を見失い、相手に極端に合わせてしまう…。私の性格は、過剰適応して不登校になりやすい、不安の強いタイプですね。成績優秀で、頑張り過ぎて燃え尽きる女の子事例の典型です。
次に、私の幼少期の話に移ります。

幼少期から診断まで

・幼稚園、小学生
私の幼少期は、ボーッとして、無口で、絵ばかり描いて過ごす子でした。大規模幼稚園に通うものの、自家中毒になって、入院を繰り返して…。田舎の小規模幼稚園に転園して、落ち着いたものの、小学校低学年の間も、吐きながら通っていた記憶があります。でも、休み時間に一人で絵を描いていたら、友達に誘われて、外遊びをするようになりました。これが、きっかけで、集団に加われるように。漫画やゲームで、友達とは繋がれましたね。ただ、一緒に登校する友達と、一言も会話なしという…。世界はTVをみている感覚で、自分の行動が、世界に影響を及ぼす感覚はなかったです。

・中学生、そして、思春期
中学校、思春期が最悪。*2 親が教育ママで、成績が悪いと親に殺されるくらいの恐怖でした(見捨てられ不安。私の受け取り方の問題かな)。*3 昼休みも登校時間も勉強をしていたら「ガリ勉君、真面目くん」とあだ名をつけられて、からかわれて…。摂食障害、依存症の二次障害がありましたが、知識がなかったので、病気とは気づかずでした。親には隠していました。仲間外れ程度のイジメもあったけど、もはや、被害者か加害者かも分からないです。謝る態度が出来ていなくて、怒られても、ただただ聞き流していました…。*4


・高校生時の社会性は最低
高校は進学校。特に問題もなく過ごしました。でも、高校卒業時点の社会性は、最低でした。

例えとして。ヤフコメでみた発達っ子の事例。
「お客様から受け取った書類を、未処理のまま隠し続ける→大問題に」
私も高卒で就職していたら、同じことをしますね。
【心理】書類を受け取る→処理方法が分からない→上司に質問するコミュ力も、自己肯定感もない→そのままにする→放置するとヤバいという発想もない→存在すら忘れる
仕事が分からないけど、聞き方も分からないし、怒られるのも恐いし、とりあえず置いておこう。その後バレて怒られても、「何でそんなに慌てているの?」感覚的に分からないんですよね。

勉強だけして、優等生を演じ続けた結果、人を頼ったり、相談する方法すら、身に着けられなかったです。*5


・社会性が伸びた大学生、そして挫折
でも、大学生で、転機が来ました。友達に誘われて入った部活で、責任者の子が仕事のできない子で。コツコツ型の私は、「なんて無責任な!私がやる!」と、やる気に火が着いて。人生で初めて、主体的に動けた瞬間でしたね。ラッキーなことに、部活のメンバーにASDっ子が多く、安心感があったから。部活の運営や、役員の仕事を通じて、最低限のコミュ力や仕事力を身に着けられました。研究室も同様です。ただし、過剰適応のストレスを、後輩に向けて、カサンドラにさせたという…。ストレスは、爆発しやすい場所で、爆発していましたね。そして、ASD文化に慣れ過ぎて、定型文化への免疫がつかず、入社後に盛大にコケました。

大学院にいって、企業の研究職として就職するものの、ダメダメでした。迷惑をかけて申し訳ない…消えてしまいたい…と、完全に罪悪感で病んでしまった。原因は、周りの期待に答え続けた結果、身の丈にも、自分がやりたいことにも合わない進路・仕事を選んだことだと思います。完全に無気力でうつっぽくて、人生で一番、精神的にヤバかった時期です。*6

その後、結婚退職し、出産して、息子の発達を疑ううちに、自分の障害に気づいて、今に至ります。ここまでが、2年前の話です。

発達障害グレーゾーン、拗れた原因

診断直後の自分を、社会性が向上した今、振り返って要約すると、

子どものころに優等生を褒められてきたので、模範を絶対正義として誤学習。模範的な目標を叶えるベストな方法が正解で、それ以外の道は間違えと信じる。子どもの頃のルール(相手の気持ちを考えなさい、人に迷惑をかけてはいけない等)を絶対ルールと信じ、それが守れないと自責して消えたくなる。
完璧主義のため、つねに意味のあることをしていないと、罪悪感に苛まれる。虚しさを埋めるために何かを達成しようとする(承認欲求の拗らせ)。しかし、理想が高く、自分が何者か分からないため、常に劣等感。煩雑な社会も理解できず、会話で何が地雷になるかも分からず、常に恐怖を抱いていた。

いつ潰れてもおかしく無い状況でした。


この時期の、具体的な困り感の例を挙げると。「今日は風が強いですね」の一言も怖かったです。(何でそんなこと聞くの!?風が強いなんて、見れば分かるじゃん!)って、意味不明で恐怖でした。私にとって、会話とは、情報交換や問題解決のツールだから。仕事の話しかできないオッサンですね。「元気ですか?」と聞かれたら、「風邪を引いて辛くて、本当なら寝ていたいです」と正直に答えていました。社会通念上の答えとは?全く知らなかったです。

私が知らなかったこと
・距離感、スルーする、社交辞令、お世辞、建前と本音、根回し…存在や概念すら知らなかった
・人の誘いは断ってよいこと(白黒思考で、断る=悪だった)悪の重さは、学校を休むこと、人を殺すこと、どれも同様の重さな白黒思考だった

こんな思考回路だと、何が起きるかというと。例えば、

私は支配的な人に不機嫌でコントロールされることが多かったけど、コミュ力ある人に利用されることも多かった。自己肯定感が低くて、真面目で、技術や情報を持つ人間って、ちょうどいいんですよね(テスト前にノートを貸してもらうとか)。それならそれで、手のひらでコロコロされていれば平和だけど、問題は、自分が下にみられていることは分かるのよ(意図は読めるから)。だから、敵or味方の白黒スイッチが入って、私がキレて関係が終わることが多かった。今なら、距離を置けばいいと分かるけど、距離感という言葉すら知らず、「お友達とは仲良く」を守り続けてきたから。
嫌だと感じても友達として仲良くし、相手を敵(友達ではない)と認識した途端、手のひらを返したようにブチ切れる。

本当に生きにくかったですね…。女子トーク以前の問題でした。

私が社会取得するまでにしたこと

自尊心の回復(尊重される体験)、発達障害や定型社会の知識を学ぶ(日常会話ができた途端、二次障害が収まった)
〜スタートラインに立てた感覚〜
性格診断で己を知る・自他境界・自己受容(感受性が減って、自分の感情が分かるようになる)、価値観の多様性を知る、足るを知る、身を亡ぼすものから距離を取る、人は弱い、外への注意力を上げる(思考の深さを浅くする)、綺麗事の呪を解くなど。

これらを掘り下げると膨大なので、最終記事にひとまとめにしています。↓


手っ取り早い、「社会性凹の根本原因と対処法」は、この記事が分かりやすい。*7

社会性を取得すればするほど、自閉の感覚は消えていきました。人と物と同等に並んでいる風景から、人を認識し始め、相手の目を認識して目で追うようになり、最後は、他人がいる世界に、自分も加わった感覚になりました。頭の中は、未来や抽象世界にぶっ飛んでいたけど、現実世界を生きるようになった感覚です。ここまでくると、恐怖や脅迫概念、不安や焦りはなくなりました。

居場所、役割、支援の作り方

今回、私の社会性取得が上手くいった理由は、Twitterや、当事者の会、児発の先生や子ども、支援者(おばちゃん)といった、「居場所」や「役割」、「サポート」を得られ、経験を積む試行錯誤ができたからだと思います。*8


実は、失敗例があって。私は自分の発達を疑ってからまず、発達支援センターにカウンセリングに行ったけど、これが最悪で…。私のような繊細なタイプは、精度の低い褒めを嫌うようです。正確さにこだわるので、本音ではない共感や褒めをされると、嘘つき!と感じて傷つき、やさぐれてしまいます。「大変でしたね〜」「私はあなたと話して楽しいですよ」など言われると、あなたに何が分かるの!?そう思う根拠は??と思ってしまって…。傾聴もされたけど、それも拷問でしたね。不登校予備軍の発達っ子に、学校が怖い理由を聞くのは逆効果*9 という心理と同じだったと思います。自分も怖い理由は分からないから、拷問で、過剰適応もあり、納得してないのに「はい…」としか答えられませんでした。最終的に、カウンセリングは止めました。


私が上手くハマった場所は、Twitterですね。自分の感情すら分からない状態だったから、当事者がたくさんいるTwitter上で、自分の気持ちを言語化(言葉に)しながら、おばちゃんからゆる支援者を受けられる形はベストでした。*10
言語化とサポートの2つは、すごく重要と思います。実際、「子どもと交換日記をして、気持ちを発掘させる」という方法が、治療でも使用されているそうです。*11

対応のコツは、思考力を解決策に割り振ること

定型の人は「人と話すと、新しい自分が発見できて楽しい」というけど、私は「どうやって自分を発見しようか?どうやって社会性を取得しようか?」と、難しい課題に取り組むほど、楽しくなる面があります。これはASDの中でも、思考するタイプ(思考民)の特徴のようです。

おばちゃんより。思考民への支援法

「(妥当な解釈に至れそうな)思考課題を与え、記憶をSearchさせます。
正論を与えると、彼らは穴を探し、反証を絶対真理として依存しがち。


例えば「友達と仲良くしなさい」→この対偶は「仲良くできない私は、友達ではない。もうダメだ、お終いだ!!!」となる。

その代わり、思考と記憶を使って導き出した解釈にはすんなり
「あー確かに」
ってなる機能があるので、これを利用して柔軟さを補います。(思考民は、自分で辿り着いた答えを良しとする傾向があります)*12

(実例)親の負担を最小限で、子どもが、失敗や困難から学べるようにする方法

解決法、打開策そのものではなく、見つけ方をパターン学習させます。
Twitterや交換日記のように、「思考力のせいでぐるぐる思考発生…これ疲れるね…書き出してみよっか」等。こうして、気づかずにクリアしてしまった小さな課題、小さな失敗、小さな困難に、あとからスポットを当てます。「そうか、あのとき失敗していたんだ。でも、大丈夫だったな」と、失敗にも意味があるとしみ込ませる一例です。(効果は個人差あり)

実践してみた。
私は文章化を繰り返すうちに、自分がストレスを感じるパターンが見えてきて、どうやって調整しようか考えられるようになりました。あと、感情に縛られるのは、合理的ではないと実感しましたね。「自分の行動が、合理的か否か」と問うことで、いつまでも落ち込むなんて非合理的。感情はコントロールして、すべきことをすべし!と、前を向けました。(整合性のある話、合理的な話は、本人に届きます)
そして、言語化を繰り返すうちに、新卒の会社で大きく挫折したけど、そのお陰で、目標を達成しても、必ずしも幸せになれるとは限らないと学べたな。と、過去の辛かった経験も、肯定できるようになり、精神的に安定していきました。


もし、学校や社会が怖くて辛い発達っ子がいたら、こうした特性にあったヒントや対応を得られたら、精神的に安定できるかもしれません。家で休んでいる間も「なぜこうなった?」と、無意識に解答を探して過去の記憶を反芻し続け、辛くなってしまうから。頭の中に、解答があるとも限らないのに。私は、おばちゃんに、壁に当たったときはヒントをもらえ、落ち込んだときは励ましてもらえて、乗り越えることができました。

後半に続きます↓


*1 正確さにこだる子。概要と生存戦略法。

*2 学力高い不登校女子の二次障害予防etc.

*3 優等生な過剰適応の子の思考力調整

*4ガールズトーク、禁断の三要素! 「嘘をつけない」 「正義感が強い」 「自分の価値観以外を尊重しない」

*5モチベーション次第で、知能は毒にもなる

*6「夢に向かって自由に」 という美しい子育て理念は、目標の調整能力の弱い、純粋な子、繊細な子、親思いの子を、まんまと淘汰に遭わせる冷酷な関わり方です。

*7社会性凹の根本原因と対処法

*8居場所づくりのコツ

*9学校が怖い理由と対策法

*10日記療法の臨床活用(交換日記)

*11自分の考えがおかしいと気づき始めると、自分の意見を言語表現することをひどく怖がり始めます。

*12思考民の特性。あまのじゃくな子への対応法。6章途中から、得意不得意の説明あり。

【質問箱24-3】高IQ逆張り勝ちにこだわる負けたくない!イライラ男子の健全育成【総論荒業逆張り順張り】

総論

ごめん。おばちゃん的には、その子の思考と脳の報酬系と脳の負荷を想定できないとなんとも言えない。

ただし、これはたぶん普遍性あると思うんだけど、各種ルール説明や、負けるが勝ちルールの意図などは、ゲーム全く関係ないご機嫌なときに打診してみて。通りがマシになるかもしれないので。
ゲームを見たらゲームのことで頭がいっぱいになって、平常心でいられなくなりますからね。 

でもおばちゃんがよく言う
「アドバイスは平時」
ってのもね、まわりが徹底しちゃうのはNGよ。

事前に言われていないと対応できないとか、イライラしているときは新しいことを取り入れられないという特性を、どこまでも持ち越してしまいますよ。これは療育〜支援級育ちの子や、ものすごく配慮の行き届いた環境で育った子を見ていて思います。言っちゃ悪いが、順境育ちは脆いよ。生きづらくもなるのよ。

なので、機嫌のいいときに 
「なお、事前通告してくれる人、予定変更を絶対にしない人は極めて稀らしい」
「ひどいこと言われてすごくムカついたけど、今思えばそれで奮起したからプラマイゼロかな〜」
ぐらいのことをせっせと小耳に挟ませ続けてほしいなと思います。 

おばちゃんぐらいひねくれてると、ひねくれたお子さんから必ず好かれる支援もお教えできますが、単に蜜月を無制限に楽しむのは大人の罪だと思ってください。お子さんにもそう伝えておきましょう。
支援者から心が離れても持続可能になるように、心に自動スタビライザー(衝撃緩和)機能を取り付ける方法を教えるのが、お子さんたちに対する誠意だと、おばちゃんは思っています。


荒業

子供時代に家族に対してやってたことって、無意識のうちに一番身近な人に、やっちゃうみたいなとこあります。

トータルのストレスを軽減するなどおばちゃん手法を一定期間試みても、負けると家族に当たり散らかす傾向が緩和される気配がなく、こいつガチで身を滅ぼす系だなと思ったら…→*1

子供の権利子供の権利と言いますが、親にだって、夢を叶える権利や、穏やかに幸せに暮らす権利があるとおばちゃんは思います。もちろん子供の適性との兼ね合いはあるにしても、何でもかんでも
「子供を尊重して、親は我慢するべき」
みたいな言説は、いわゆるアダルトチルドレンこじらせた専門家の戯言なんだよな。


お子さんだって親御さんだって、キレたくてきれてるわけじゃなくて、どこかのボタンの掛け違いとか、コードの書き間違いみたいな、何気ない日常生活から誤学習した例が多いです。放っておくと面倒なことになりますが、親子の絆があるうちならば、親御さんが謝って一旦戻ってコードを書き直せば、誤学習を解いていけるんです。

あ、とにかくキレ散らかす作りの子も、中にはいるにはいると思ってますよ、こういう子は交渉マインドというギフトを持っているかもしれないです。
様々な交渉技術を学ばせて言語化して適宜使いこなせるようにしてあげる必要があります。なぜなら、ナチュラルボーン交渉人は、交渉の欲求は強いが交渉術の使い分けができず、それでいて譲歩も知らないため、どこへ行っても嫌われまくるからです。言語化しておけば、人に教えることができ、修正アップデートもしやすいです。


逆張り〜公務員は順張り傾向

公的機関の専門家たちは、順張りが好き。順張りしていると、外したらやむを得ない感を醸し出せるためです。

すごい!っていう評価は得にくいんですけど、圧倒的に無難です。彼らはしばしば
「そのうち落ち着きますよ〜」
とおっしゃいます。

そのうち落ち着く、とは何を根拠に言うんですかね。いくばくかの事実と、いくばくかの飽きる可能性について言及している慣用句に過ぎないことを知ってください。

確かに、育てにくい子や発達障害児とされた子達の中でも、多数派に属する子たちは、かなりの確率でつまんない奴…じゃなかった、特性の目立たない子になります。

その子自身の勝ち志向性や百ゼロ思考が調節できていくとまでは見立てていなくても、とりあえず言っておけば6割は当たるやろ系の言葉でもあるのです(そ〜なんだ〜と甘く考えている方は危機感携えて、気休めの嘘つくなよクソ野郎と思われた方不安でたまらない方はとりあえず落ち着け…実験的に意識して息を吐いてみて)。

しかし、一人ひとりの子について言えば、その限りではありません。まして高IQは外れ値の中の外れ値ですし、親御さんにとってはn=1の話、ここにプロと保護者の認識の大きなギャップが生まれます。
「そのうち落ち着く」
って言われてきたお子さんはたくさんいます。確かに落ち着く子もいます。100例あれば60例以上は時間が一番効くんじゃないかね、知らんけど。

とはいえね、それは所詮他人事だから気軽に言えるんだよね。親御さんの立場で、ハイソーデスカと待てるわけないじゃん。

一方、逆張りは外れて当然、当たれば総取り。射倖心強め、ドパミン大好きな逆張り勢は、支援者にもお子さんにも一定数います。


逆張り勢は、検査やテストの数字に関わらず、お話していてとにかく思考力が高いと感じます。巷によくある発達支援が、薬にならずに毒になりがち。そこで、誘導尋問によって、混乱に陥れてみたり健全で実現可能、持続可能な発言をさせたりした上で、脳を落ち着かせる話術が必要になるんです。これおばちゃんたちの腕の見せ所。面白いぐらいおへそがまっすぐになるの。 

記憶力いいなら、綺麗事やトラウマ的なエピソードに関して、解毒が必要なころだとも思います。
大脳は、無自覚に育ちすぎるとすぐ百ゼロ思考のドツボにハマるからね。前頭前野にも、大脳に匹敵するパワー(綱引きして勝ち切るパワー)とモチベーションを持たせてあげてね。

年齢的にまだ無理かも、とも思います。どやしまくっていいんだけど
「今すぐにとは思ってない、むしろ今すぐ自己コントロールできるようになったらヤヴァイ」
とか
「あなた以外の人へあなたより忘れっぽいこと/言葉に対して雑な人が多いらしい。タイミングよく指導できるとは限らない。なので忘れないうちに言っておいてる」
などの情報も入れといてね。平時に。

こういった情報は、叱責を受けるお子さんの精神的負荷をかなり軽減することがあります。

ゲームで興奮しているときや叱られてるとき、脳のキャパが激減します。特に最初にワーキングメモリが圧迫される仕組みですと、一番インパクトがあったセンテンスか、話の一番最後しか残らない…みたいなバグが起きます。
これほんとにクソヤババグ。長くなるから割愛しますが、こういうことは、自分にも人にも起きうるんだって知っておくべき。すごく大切なことです。

大事なことは穏やかなときに、インパクトつきで伝えるのがいいんです。インパクトは、その子の特性に応じたものだとより有効です。

たとえば、味覚嗅覚の記憶を持つ子なら味覚嗅覚に絡めます。肌感覚なら何か目新しいもふもふでもしながら。聴覚の記憶を持つ子は囁き女将など。3D 4DXの記憶を持つ子なら、普段と違う空間で。すると脳のキャパを有効利用できて、有効利用可能な記憶にしやすいようですよ。
※この法則を悪用するとトラウマもできやすいです(学校での嫌な記憶と給食の食べ物の匂いが結びついてしまってフラッシュバックとか)。


あの手この手で親子実験してみてください、ただのおばちゃんですが、お手伝いさせていただけたら幸いです。


グッドラック!


次回作は、発達障害関係なく、新しい環境に踏み出すときの心構えみたいなものを書きたいと思います。ゲスな記事になりそう。チェケラ!

*1:一日も早く半○しに…なーんて、よそでは言えないけど。 昭和の子育てあるあるですね。当然功罪あるよ?けど、必要悪ってものを令和は否定しすぎだろうとも思います。 親御さんやほかのきょうだいから実力行使を受けていることも多かったし、取っ組み合いで床の間の壺を割ってしまい、大目玉を食らい、大雨の中追い出され、トラウマを衝動性のブレーキとして利用できるようになってる人とか、いるのよ。 こういった実力行使は、現代ではなかなか難しいです。他人には無理です。 ただ、昭和の子育てを現代に再現すると、お子さん側にエクスキューズを与えてしまうことになりやすいんだよな。人は日々のささやかな幸せを感じられなくなると、 「虐待された私!毒親!」 みたいに言いたがる。自分の問題行動を棚に上げて。そんな未来を潰し、なんだかんだありがたかったなと幸せに生きてほしいから、思春期以降、半○しにされたメリットを認識できるように仕向けねばならない。親御さんに覚悟がないなら安易に手を染めないほうがいいってことだと思います。やるからには、親御さんは、プロセスを踏んで戦略的に介入する必要があります。「親への態度」は叱ってはいけないが、「宿主を殺すのは寄生虫としても無能」ぐらいのことは伝えたい。子供を産んだのは親の勝手なので、親の権威は振り回さないほうがいい。